





【関東と新潟への配送日数についてのお知らせ】
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ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
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チョウザメは、海のサメとは違う古代魚です。背中や体側には縦一列に並ぶ骨のように硬いウロコは蝶々が羽を広げているように見えることや、胸ビレを水平に広げたまま泳ぐこと、尾ビレが上下非対称な点など、サメに似た特徴がたくさんあり、見た目も似ていることからチョウザメ(蝶鮫)と名前が付きました。
ロシアやヨーロッパ、アジア北中部、北アメリカなど世界各国に30種類近く生息しており、基本的には淡水魚で川や湖に棲んでいます。(日本には天然のチョウザメは生息していません。)中には川で生まれて海に下って成長し、再び川に遡上して産卵する種類もいます。
ほとんどの種類のチョウザメは下向きに付いている口の横に左右2対のヒゲがあり、このヒゲで底の餌を探して食べます。サメというイメージから他の魚を襲って食べると思われがちですが、サメのような鋭い歯は一本もなく、たまたま口に入らない限り積極的に食べるようなことはありません。
チョウザメは水温の適応幅が広く、下は水面に氷が張るような冷たい水から、上は27℃近くまで生息可能です。また、種類にもよりますが、平均1〜4メートルくらいに成長します。大きくなるのがネックで飼うのを諦めている方もたくさんいます。しかし、これはあくまで当養殖場の経験からですが、河川水の流水飼育で遠慮なく餌を与えられる環境で飼育しても、1メートル手前あたりから成長は急激に遅くなります。1メートル超えの大型個体を育てるには長い年月と環境が必要です。
大型水槽も比較的安く手に入るようになった今、他の古代魚(ガーパイク、アロワナなど)の飼育を楽しまれる方も増え、その中にチョウザメも混泳させる愛好家も多くいらっしゃいます。なお、大きくなり飼えなくなったチョウザメは、当養殖場で引き取ることも可能です。
オオチョウザメ・ダウリアチョウザメ・シベリアチョウザメ・チョウセンチョウザメ・ミズウミチョウザメ・ ロシアチョウザメ・キクチチョウザメ・ミカドチョウザメ・センニンチョウザメ・大西洋チョウザメ・コチョウザメ・ アムールチョウザメ・中華チョウザメ・バルト海チョウザメ・シロチョウザメ・ヘラチョウザメ など…
当養殖場で販売しているチョウザメの種類を紹介します。なお、こちらで紹介している種類の他にも販売しています。
日本国内で一番よく飼育されている種類で、オオチョウザメ(ベルーガ)の雌とコチョウザメ(ステルリヤージ)の雄を掛け合わせたハイブリットで、食用に改良された品種です。
観賞用としても人気が高く、当養殖場で最も多く販売している種類です。色や体形が個性的な個体が多く、白と黒のコントラストが綺麗で、昼間も休む事なく泳ぎ回り見ていて飽きないことからチョウザメ飼育入門種のようなイメージが有りますが、個体差がかなり大きいため、実は奥が深く魅力的な種類です。
ロシアチョウザメは、孵化後1〜2か月の間は極端に弱く飼育の難しい種類です。体長15cmを超える頃からは徐々に丈夫になり飼育し易くなります。大型になる種類です。
ロシアチョウザメの特徴は、鼻先が低く丸い頭部で他の種類と容易に区別できるくらい特徴的な体形です。また、黄色と黒の体色が綺麗で、観賞価値のある種類です。15cmを超える頃から腹部が黄色く発色し始めますが個体差があります。上の写真でも分かると思いますが、黄色と黒色の割合には、かなりの個体差があり、その割合によって同じ種類でも印象が全く違ってきます。飼育環境や水温によっても黄色の発色は変化しますので、良い素質の個体を良い環境で飼育する事で、ロシアチョウザメの魅力を引き出せます。
シベリアチョウザメは、多少の濃淡はありますが、茶色っぽい体色です。各ヒレに白い縁どりがある個体も見られます。
長く伸びた鼻先、背中の盛上りに合わせてゴツゴツとした硬鱗が頭から尻尾にかけて並び、迫力があります。体長30cmを超える頃から横幅が出てきて、チョウザメらしい格好いいシルエットになってきます。稚魚の頃から丈夫で飼育し易い種類です。明るい時間帯は底でじっとしていて動かないことが多いです。
他の種類のチョウザメと違って特徴的なのは細身の体形です。体色は黒がベースで細身の割に大きい硬鱗が白く浮かび上がって鮮やかです。数十尾に1尾くらいの確立で、黒い部分が薄紫色の個体がいます。他のチョウザメにはない体色で綺麗です。
水槽の中を常に泳ぎ回るため、観賞魚として人気のある種類です。
英名はホワイトスタージョン(White sturgeon)です。
成長と共に体色が薄くなり、ベージュ色から白っぽい色になりますが、かなり大きくなってからで、当養魚場でも10歳以上で1m超えの個体が数十尾いますが、そのうちの2〜3尾が少し色が薄くなってきたくらいです。稚魚の時期は他の種類よりも黒いぐらいです。
成長は比較的遅い傾向にありますが、大型になる種類です。力も強いので飼育水槽は頑丈なものが必要です。頭部が丸く稚魚の時期は細くて頭が大きいです。昼間は底でジッとして動かないことが多いです。大きくなるに従って横幅が出てきて、体長50cmを超える頃から横幅がでてきて昼間もゆっくりと泳ぎ回るようになります。広い池をゆったりと泳ぐ姿はかなり迫力あります。
日本ではあまり馴染みのない種類です。最大で4m近くの大型になる種類ですが、稚魚期は成長が遅いような気がします。
細身ですが、古代魚らしいゴツゴツした大きめの硬鱗と丸っこい胸ビレが特徴です。昼間は水底でじっとしていることが多く、薄暗くなった頃からゴソゴソと動き始めます。
体長15cmくらいまでは個体差がでやすく、大きくなれない個体は痩せやすいのでしっかり餌を与える必要があります。体長20cmを超える頃から格段に丈夫になります。
コチョウザメは、チョウザメの中で最も小さい種類です。横幅90〜120cmの水槽があればほぼ飼育可能です。
写真はアルビノのコチョウザメです。アルビノは先天的に色素が欠乏しているため、目は赤目で体色はクリーム色に近い黄色からオレンジ色・こげ茶色に近いものまで個体差があります。育てやすく、見た目がきれいなチョウザメなので人気があります。また、アルビノは繁殖が少し難しいようで、希少価値の高い種類です。
ヘラチョウザメは、他のチョウザメとは分類学上、別もののチョウザメです。水面近くを泳ぎながら落ちてくる餌や水面に浮かんだ餌を捕食します。導入から環境に慣れて上手く餌を食べられるようになるまでが非常に手間が掛かります。餌付けができずに痩せて死んでしまう個体も少なくありません。また、長い鼻先を水槽の壁にぶつけてそこから傷が化膿する事もあります。これを防ぐには円形の水槽が理想です。