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初心者のためのチョウザメ飼育

チョウザメの飼育方法について、こちらのページ(はじめてのチョウザメ飼育)で説明していますが、ここでは「全くの初心者!」という方向けに、もう少し詳しく説明いたします。飼育マニュアル(基本編)も合わせてご覧ください。

1.商品が届く前に、まずは水槽の準備を。

水槽の準備
▲水槽の準備

写真の例は、横60cm×奥行30cm×高さ36cm のフレーム式ガラス水槽で、上部ろ過器と照明がセットになっている商品です。

体長5〜10cmのチョウザメの稚魚を飼う場合の水槽は、ホームセンター等でも見かける60cmの水槽(幅60cm× 奥行30cm× 高さ36cm)でも最初は充分です。最近では、ろ過器や照明等もついたお得なセットが数千円で販売されています。稚魚が届く前日までにはセットしてろ過器を回して正常に機能することを確認しておいてください。

水槽に上部ろ過装置をつけて、水流が強くならない程度にエアレーションをしてください。

水槽の底に砂を敷くとエサを食べ難くなりますので、敷かない方がいいと思います。また、チョウザメは底を中心に水槽内を泳ぎ回るので、なるべく障害物を置かないようにしてください。水道水を使用する場合は、市販のカルキ抜きを使用して中和してください。水温はチョウザメの適温とされる20℃前後に設定します。

[用語] エアレーションとは?

エアレーションとは、水に酸素を触れさせ水中に酸素を供給することです。そうすることにより、酸素が水中に溶け込みバクテリアの繁殖や魚の呼吸を助けます。エアレーションと言うと、” ブクブク” と空気の泡を水中に送り、水中に酸素を供給することを指す場合が多いですが、フィルター(ろ過器)で水流を作り、酸素に触れさすこともエアレーションと言います。上部ろ過器が付いた水槽の場合は、通常は別途エアレーションを設置しなくても大丈夫です。

2.商品が到着後、チョウザメを水槽に移す方法は?

室温で温度合わせ
▲室温で温度合わせ
袋のまま水槽に浮かべて温度合わせ
▲袋のまま水槽に浮かべて温度合わせ
水槽への導入
▲水槽への導入

水槽の準備ができてチョウザメが届いたら、いよいよチョウザメを水槽に移します。ペットショップから直接購入または通販 で購入のいずれにしても、酸素と水の入ったビニール袋で移動するのが一般的です。こうして運ばれてきたチョウザメを水槽に移すときは今まで育ってきた環境から大きく変化するので、体調を崩す危険性がかなり高いです。

はじめに、チョウザメの入っている袋と水槽の水温を測ってください。水槽の方が5℃以上高い場合は特にゆっくりと温度合 わせをするように注意します。まずは、袋のまま室温でゆっくりと水槽の温度に近づけてください。

次に、袋のままでさらに水槽に浮かべて水温を合わせてから水槽に放してください。いきなり水槽に浮かべると急激に袋の中 の水温が上がってしまい、ショック死する場合もあります。

無事に水槽へ移すことができても、しばらくは異常がないか注意深く観察してください。水槽にチョウザメを放した直後は、 上の方でグルグル回ったり落ち着きの無い行動をとることがありますが、環境に慣れて来ると落ち着いてきて底を中心に泳ぐようになります。

すぐにエサを与えたいところですが、体調をくずす原因になり兼ねませんので、調子を見ながら数時間後あるいは翌日から少しずつ与えるようにしてください。

3.日々のお世話をしましょう。

導入から5日後のチョウザメ
▲導入から5日後のチョウザメ

チョウザメを水槽に移してから数日たてばチョウザメたちもすっかり落ち着いてくると思います。そのあとはエサやりを1 日に2〜3回、底掃除はできれば毎日、そして数日に一度は水換えをしてあげましょう。(それぞれのやり方について詳しくは、飼育マニュアル(基本編)のP.11〜P.12をご覧ください。)

いずれの作業も、水温やろ過能力、稚魚の数によってタイミングが違いますので、ご自分のペースを早めにつかんでください。また、大きくなるにつれて食べる量も増え、排泄物も多くなってきますので、チョウザメの行動・体色・ツヤ・エサの食べ方・飼育水の色や臭いを注意深く観察し、早めに対応できるようにしてください。


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